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理事長あいさつ

私たちは、科学技術の進展による生活の上での利便さや豊かさを手中に収める一方、その代償は大きく、長い年月の間、土地開発、森林伐採、化石燃料の大量消費により地球上の多くの豊かな生態系を傷つけ、破壊に至らしめてしまいました。特に、近年、地球規模での物質・エネルギー循環に異常を生じせしめ、温暖化や地域的豪雨、地域的異常高温などの発生の頻度が高まり、私たちの生活に大きなダメージを与え始めています。

地球上には多種多様な生物が息づき、物質・エネルギーが適切に循環することで豊かな生態系が維持され、この豊かな生態系から私たちは多くの恩恵を受けてきたのも事実であり、私たちの持続的な経済発展のためには、私たちと(傷つきやすい豊かな生態系からなる)自然としっかり向き合い、共に生きることを通じて、新たな発見をしたり、多くのことを学んだりすることが求められていると考えます。

そこで、エコロジー・カフェ(略号:OEC)は、私たちを取り巻く生態系に注目し、地域において生態系を守ろうとする活動が持続的かつ効果的に取り組まれるための仕組みを提供するとともに、それら地域における活動が点から線へ、線から面へと大きく広げるために私たちは何をしたらよいのか、専門家をはじめ生態や環境に関心を持つさまざまな人びとが幅広く交流するなかで一つひとつ解決していこうとするオープンなプラットフォームを提供することを目的とし、平成16年9月13日に特定非営利法人として設立の認可申請をしました。


運営評価委員あいさつ

 ビルの谷間の空き地、公園や小道、里山や雑木林、渚や砂浜、私たちの身近なところにも自然の営みがあり、発見があります。小さなアリたちの行進、虫たちの音楽会、ひっそりと咲く一輪の花、そよぐ風、落ち葉、そこには確かな季節があります。私たちは社会の一員である前に自然の一員なのです。

 自然を愛し、自然に癒され、自然に多くを学びます。存在するもの全てに意味があります。虫の死骸も倒木も。水溜りでさえも。

 里山から人びとの姿が消え、人びとと動物たち緩衝地が消えたことで、動物たちは田畑にまで簡単に足を踏み入れてしまいます。そこには彼らの縄張りが形成され、一度食べた味は忘れません。そして人びととの深刻な遭遇が生まれることになります。里山は人びとの暮らしに役立つ広葉樹で構成され、炭や牧、栗や山菜、きのこ、やまぶどうや木いちご、多くの恵みを動物たちと分け合ってきました。風土の違いが長い暮らしの中で食文化の違いを生んでいます。季節季節にその土地で旬のものを味わうのがよいのです。農薬のない自然の食材を。

 山に降った雨は森を活気付かせるだけでなく、森のミネラルを含んで田畑を潤し、人びとの暮らしを支え、海をも潤します。地勢や水系、気象条件の異なりからその土地にしか生息しない生き物たちがいます。ツシマヤマネコ、ヤンバルクイナ、ライチョウ、シジミチョウの仲間など彼らの多くは絶滅の危機に直面しています。彼らを知り、保護することで私たちは多くのことを学ぶはずです。

 私たちの祖先が自然から多くのことを学んできたように。夕焼け空に明日の晴れを確信したり、梅の花や土筆に春、沸き立つ雲や蝉の声に夏、虫の声やススキの穂に秋、落ち葉や渡り鳥に冬の到来を感じたりるはずです。潤いや安らぎ、癒しは自然の中に一杯詰まっています。目に、耳に、匂い、口に含み、肌に触れ、体中で感ずるはずです。

 自然はいろんなことを教えてくれます。そっと問いかけるとそっと教えてくれる。自然は多様であるから美しく、全体として変化に強いのです。進化もします。子どもからお年寄りまでみなが楽しめ、優しくも厳しい自然。そんな自然を身近なところから保全・保護活動をすることで、未来の子どもたちにしっかり残していきたいと思います。活動そのものが人びとのライフスタイルを変え、地域のコミュニティの再生にも繋がることを確信します。

 
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