白神山地エコツアー報告書
事業種別
第 5 条第 1 項第 5 号 「野生生物及び生態系に関連した旅行等余暇活動に関する研究及びその成果を提供する事業」
1 名称
白神山地エコツアー
2 目的
世界自然遺産に登録されてから 14 年経過している白神山地に関し、開発が進んでいる秋田側ではなく開発がこれからと言われている青森側に注目し、世界遺産登録後のツアーのあり方などを散策路の整備状況やプログラムの実施を通して検証する。
3 実施日
2007 (平成 19) 年 10 月 12 日 (金) 〜 14 日 (日) 【3 日間】
4 実施場所
青森県深浦町
5 実施者
エコロジー・カフェ エコツーリズムユニット
6 参加者
9 名
7 行程表および視察実施状況
| 日 |
時間 |
内容 |
詳細 |
12日
(金)
晴れ時々曇り |
7:00 |
羽田空港集合 |
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| 7:25 |
羽田空港発 |
JAL 1201 便 |
| 8:40 |
青森空港着 |
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| 9:20 |
レンタカーにて十二湖へ移動 |
・道の駅 「もりた」 にて休憩
・千畳敷海岸 (※1) の奇岩を視察 |
| 12:00 |
十二湖ビジターセンター到着 |
昼食後ビジターセンター内を見学 |
| 13:15 |
十二湖を散策 |
・中の池→落口の池→がま池→鶏頭場の池→青池→四五郎の池→長池→子宝の池→沸壺の池を散策
・途中、倒木にはツキヨタケ、池には鵜、散策道には熊の糞、シカの食痕どがみられた。
・沸壺の池近くに茶屋があり休憩。
・案内板が少なく分かりにくいところもあった。
・観光名所となっているようだが、十二湖全体を散策している人は少ないようだ。 |
| 16:10 |
十二湖を出発 |
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| 16:40 |
宿へ到着 |
不老不死温泉 |
| 17:05 |
日没 |
海岸縁の露天風呂より潮吹雪を体感しながら日本海に沈む 「日本一の夕日」 を見る |
| 18:00 |
夕食 |
本日の反省と翌日の確認 (エコカフェ秋田分室、深澤分室長ご挨拶・披露) |
13日
(土)
曇り時々晴れ |
7:30 |
宿を出発 |
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| 8:15 |
白神岳登山口広場出発 |
・世界遺産白神山地で 2 番目に標高が高い白神岳にのぼる。標高 200m 付近から 1232m の山頂まで標高差 1000mを 超え、片道 6.5km を踏破する。
・白神山地を代表する日本の固有種であるシロブナをはじめアオダモ、ハクウンボク、杉、ヒノキ、ヒバ、オニグルミ、栃の木などの混合林の中を歩いた。足元には、冷温帯特有の千島笹が生い茂っていた。
・道程、クリ、ドングリ、シロブナの実などがたくさん落ちていた。
・山頂までは、道も整備され特別な難所はないが 3 山も越えなければならず、山が深く 4 時間程かかるため実感として長く感じられた。
・山頂に近づくにつれ、小粒の雹のようなものがところどころに残っていた。 |
| 12:50 |
白神岳山頂到着 |
・太陽が出ると暖かいが、風が冷たかった。
・視界は曇りのため霞んでいたが、日本海や奥羽山脈まで見ることができた。
・山頂付近はたくさんの登山客で賑わっていた。 |
| 13:15 |
白神岳を下山 |
・絶滅危惧種 II 類 (VU) に登録され、天然記念物でもあるクマゲラが木を叩く音を聞くことができた。 |
| 16:00 |
白神岳登山口広場着 |
|
| 17:20 |
白神岳登山口広場出発 |
|
| 19:15 |
宿へ到着 |
グリーンパークもりのいずみ |
| 19:45 |
夕食 |
本日の反省と翌日の確認 |
14日
(日)
晴れ時々曇り |
7:30 |
宿を出発 |
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| 8:00 |
アンモンビレッジ到着
暗門 (第3) の滝を視察 |
・暗門の滝 (第 3 :落差 26m) まで、往復 1 時間散策。
・川にはイワナが泳ぎ、キレイな清流だった。
・花崗岩の節理が鋭く、良く発達しており、岩肌からは水がしみ出していた。 |
| 9:30 |
アンモンビレッジ出発 |
|
| 10:00
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マザーツリー到着、見学 |
・樹齢 400 年のシロブナの巨木を見る。
・幹回りが 465cm、樹高 30m
・幹に耳を押し当て、地中から水分を吸い上げる音
が聞こえるか試すが、まったく聞こえなかった。
・周りにもたくさんブナの大木はあるが、群を抜いて大きかった。 |
| 11:40 |
昼食 |
・道の駅 「ひろさき」 にて休憩 |
| 13:00 |
青森空港着 |
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| 14:40 |
青森空港発 |
JAL 1206 便 |
| 15:55 |
羽田空港着 |
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| 16:10 |
羽田空港解散 |
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8 写真

雄大な岩木山 (車窓より)

おもしろい形の千畳敷海岸

十二湖 (驚きの青池)

十二湖 (沸壺の池)

十二湖(この水の水割りは最高!)

不老不死温泉(露天風呂から)

不老不死温泉 (日本海へ沈む夕日)

いざ白神岳へ出発!

集合写真 (鈴木理事も参加!)

白神岳から日本海を望む

すごい水量の暗門の滝

イキイキしているマザーツリー
9 コメント
北海道からは、初雪の便りも聞こえてくる時期だったが 3 日間天候には恵まれた。朝夕の気温は一桁にもなるが、日中は日が差すと暖かく汗ばむこともあった。
手を加えられていないところが多く、人と自然が間近に感じられる旅であった。冷温帯における植生は豊かであり、動物を見ることはできなかったが、食痕、獣臭や気配を感じることで自然の中での人のありかたなどを考えさせられるものであった。
しかしながら、空港から十二湖に向かう道すがら岩木山を左手に見ながら有料道路が建設工事中であったが、今後、大型バスやマイカーなどの乗り入れが頻繁になると、排気ガスによる敏感な広葉樹林の森への影響や人的な様々な圧迫が心配されることから、入山前におけるガイダンスによるマナーの徹底やガイド同行の義務化などの制度整備が必要であると思われる。
白神岳山頂までは、少々きつく長い道のりのため山登り経験者もしくは、普段より運動をしている人が挑戦すると良いかもしれない。参加者のニーズや体力などを考慮したプログラムも必要ではないかと感じた。ネイチャーセラピーの場としては、森の香りがしっかりしていて、清水も豊富であることから最適であると思う。
また、地元の伝統文化などを感じられるプログラムを組み合わせることもあると、白神を生活の場としている人びとのことを深く理解することができ、新たな発見も期待でき、良いのではないかと思う。次回は、この点は是非とも配意したいと思う。
(報告責任者:阿部清美)
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