リンク・エコロジーカフェトップページへ
  リンク・FAQ よくあるお問い合わせ リンク・メールマガジン リンク・お問い合わせ
 
リンク・ニュース・トピックス リンク・エコカフェとは リンク・活動内容 リンク・エッセイ リンク・コラム 特派員レポート リンク・会員フォーラム
エコロジーカフェ >> 活動内容 >> 環境教育プログラム >> あずま幼稚園 「春の日記帳」 プログラム報告書

あずま幼稚園 「春の日記帳」 プログラム報告書

概要

NPO 法人エコロジー・カフェでは、幼稚園または保育園の園児が自然環境の中で気づき、学び、育むための環境教育の機会の提供や実施のサポートを行っております。

今回は、坂戸あずま幼稚園からの相談を受け、2007 年 3 月 21 日から 4 日間に福島県 「フォレストパークあだたら」 のフィールドで年長組園児の自由参加の自然体験学習に協力しました。

日程

2007 (平成 19) 年 3 月 21 日 (水) 〜 24 日 (土)

場所

フォレストパークあだたら」 およびその周辺森林 (福島県安達太良山)

主催

坂戸あずま幼稚園

協力

NPO 法人エコロジー・カフェ

参加者

  • 坂戸あずま幼稚園 園児 14 名、先生 2 名
  • エコロジー・カフェ 2 名
  • 地元 (案内人) 2 名

工程


時刻 行程 概要


11:30 JR 郡山駅到着 ・天候:晴れ
13:00 フォレストパークあだたら到着、昼食  
14:00 森の散策 (1 時間半程度) ・ロッジとビジターセンターの周辺をゆっくり散策。
16:00 ロッジ到着 ・子供たちは夕食まで自由時間。
18:00 子供たちとお風呂へ  
19:30 夕食  
21:00 就寝  
00:30 夜のミーティング後、就寝 (スタッフ)  


7:00 起床 ・天候:曇りのち雨 (夜・雷雨)
8:00 朝食  
9:30 森の案内人の佐名木さんと森の散策 ・松の実や色々な種類の蛾の繭を見ることができた。
12:00 昼食  
13:30 工作体験 ・くまと鉛筆のキーホルダーを作成。
16:00 ロッジ帰宅  
18:30 夕食  
19:30 子供たちとお風呂 ・ナイトハイクを予定していたが、当日雨のため次の日に延期になる。
21:00 就寝  


5:30 起床 ・天候:晴れ
7:30 朝の散歩 ・散歩の途中、偶然カモシカの足跡を発見
8:00 朝食  
9:30 森の案内人の佐名木さんと森の散策 ・クロモジやムシクイなどの木を観察。
・狐の足跡を発見。また、前日みた蛾の繭も子供たちは見つけていた。
12:00 昼食  
13:30 星座レクチャー  
15:30 森の散策のポスター作成後プレゼンテーション ・プレゼン後、園児たちによる 「世界に一つだけの花」 の合唱。
17:00 夕食  
18:30 ナイトハイク (1 時間程度) ・昼の星座レクチャーを受けて、実際に星を観察。北斗七星やオリオン座を見つける。さらに、夜の森を散策。
19:30 子供たちと最後のお風呂  
21:00 ロッジに帰宅  
22:00 就寝  


5:30 起床 ・天候:晴れ
・前日同様、薪を燃やすため早く起床(スタッフ)
7:00 朝の散歩  
8:00 朝食  
9:00 園児のプレゼンテーション ・前日のプレゼンで指摘を受けたところを修正し、再度プレゼンに挑戦。
11:00 昼食  
12:30 フォレストパークあだたらを出発  
13:30 駅に到着、お土産を買う ・はじめての 『一人だけの買い物』 にみんな大興奮の様子。
14:00 新幹線に乗車  
15:30 大宮駅にて園児たち、先生方とお別れ  

主なイベントの概要と感想

初日の散策

『春の日記帳』 初日のこの日は、森の案内人さんがいらっしゃらないため、自分達だけで森を散歩し、翌日からの散策に備えた。雪は所々にしかなかったものの子ども達と園長先生は大はしゃぎ、動植物の写真撮影から雪合戦まで、短時間ではあったが園児達の自然に対する興味・関心の高さを感じた時間であった。

大浴場での入浴

初日の入浴は、フォレストパーク内の 『ビジターセンター』 にある大浴場を利用して、我々エコカフェの 2 人と園児 12 人で一斉に入ったのだが、時間が 19 時前後という事もあり、他の入浴者が比較的多い時間帯だったため、なかなか大変であった。『本来なら怪我をしない程度になら存分に遊ばせてあげたい、"友達とこんなに大人数で入浴" なんてこと滅多にないんだから。』 しかしそうは思っても、ここは面倒を見る立場として、教える立場にある人間として 『騒いだら他の人の迷惑になるんだ』 という事を教え、態度で示さなければならなかった。そのような葛藤の中で注意するのは心が痛かったが、一度だけ注意すると、大半の園児達はその後も自分達でお互いを注意し合って、極力騒がしくならないように努めてくれました。

森の案内人さん同行の下で森を散策 (2 日目)

今回の 『春の日記帳』 で 2 日間お世話になった森の案内人さん、山田さんと佐名木さんに、あだたら山周辺の森で見られる植物や動物について教わりながら、森の中を散策した。この時、クロモジ・白樺などの植物を多数確認することができた。

工作体験

工作体験
工作体験

既に形ができている木のパーツをボンドで張り合わせて作った熊の顔と、先端と裏をうまく均等に色づけする事でできる色鉛筆を作成。作業自体は、貼るだけ塗るだけという簡単なものであったが、完成したときの園児達の 『物を作る喜び』 を実感している笑顔が印象的であった。

朝の散歩

カモシカの足跡
カモシカの足跡

3 日目 (23 日) の朝、朝食の前に園児・しずか先生と我々で早朝の散歩を実施。途中、歩道に薄っすら残る雪の中に 『カモシカの足跡』 を発見。

森の案内人さん同行の下で森を散策 (3 日目)

昼食
昼食

前日とはまた違ったコースを案内して頂いた。この日は、あだたら山を見上げ、市街を見下ろすことのできる展望台にのぼり、散策中に 2・3 度ウサギの足跡を雪の上に確認するなど、前日よりも子どもたちの喜ぶ内容になった。

ポスター作成とプレゼンテーション

"森を守ろう" というテーマで園児達がポスター作りを実施。その後自分たちが作ったポスターを基に 『ポスターの特徴や工夫した点』 また 『周りのみんなから見て、このポスターはここを直した方が良いと思う』 などのプレゼンテーションを中心とした議論を展開。『動物をもっと描いた方がよいと思います』 や 『(ポスターなのに) 字がよく見えません』 など活発な意見交換が園児間で交わされ、『翌日もう一度そのことを踏まえた上で修正してみよう!』ということで終了。

ナイトハイク

この日は夜まで天候が崩れなかったため、ナイトハイク決行。初めに、夕食前に森の案内人の方にして頂いていた星の話を思い出しながらの星空観察、オリオン座・おうし座・北斗七星・冬の大三角形・北極星などを案内人の方のレクチャーを受けながらみんなで確認。その後昼間入った森へと進み、夜の森の暗さを体感。子どもたちは、キャーキャー言いながらも普段感じない暗さに興味をしめすのかと思ったが、『早く帰りたい』 という意見が意外と多かったのが印象的であった。

ポスターの書き足しとプレゼンテーション

前日のプレゼンテーションで出た意見を基にして、各自ポスターを少しずつ修正し、再度『どこをどのように直したのか』 などを中心にプレゼンテーションを行った。前日のプレゼンテーションもそうだが、いくら園長先生主導の下進められているプレゼンテーションとはいえ、幼稚園児とは思えない程自分の考えを全体に発信するということに慣れている事に驚かされる。

全体を通しての感想

今回の春の日記帳を通して私が一番感じたことは、学ぶことの大切さはもちろんであるが、その前段階として 『学ばせる』 ことよりも 『興味を持たせる』 ということの大切さである。あずま幼稚園の園児達は既に自然に対する 『興味』 をもっており、散策中も気に入った植物や種など、それ以外にもおもしろいと思ったものがあればすぐに写真で残そうとするし、図鑑があればすぐ手にとってかぶり付くように見ているし、これは子ども達が 『興味』 を持っていればこその姿勢であることは間違いない。世間一般で使われている 『受身の学ぶ』 とあずま幼稚園で培われているような 『興味から来る学ぶ』 は明らかに意を違えているということを、再確認させられた。

(報告者:山田 聡)

当サイトコンテンツの著作権はNPO法人エコロジーカフェの下にあります