第 2 回関西事務所シンポジウム報告書
第 2 回関西事務所シンポジウム内容
概要
4 月 18 日 (水) に第 2 回関西事務所シンポジウムを、キャンパスパラザ京都にて、主に環境保全に取り組まれている企業様対象に開催致しました。第 1 部として 「人と自然生態系との共存から学ぶ未来への贈り物」 と題して、京都大学名誉教授の田中克氏をお招きし特別基調講演を行い、第 2 部として、エコロジー・カフェ運営評価委員の山崎俊巳氏と立命館大学の高橋侑子氏による対談形式で、エコロジー・カフェの活動紹介を行いました。またシンポジウムにおいて、わが国の生態系の特徴を考え、その生態系間の循環に圧倒的な影響を与えている人類と、複合的な自然生態系との共存のあり方を提案し、当法人の活動を理解いただき、皆様との親睦を深めました。
内容
日時:2007 年 (平成 19) 年 4 月 18 日 (水) 18:00 〜 20:30 (開場 17:30)
会場:キャンパスプラザ京都 2F ホール
講師:
<第 1 部>
特別基調講演 「森里海連環学の創造 〜新たな価値観を求めて〜」
田中 克氏 (京都大学名誉教授)
<第2部>
活動紹介 「エコカフェの目指すもの 〜身近な自然の大切さから〜」
山崎 俊巳氏 (NPO 法人エコロジー・カフェ 運営評価委員)
高橋 侑子氏 (立命館大学 3 回生 立命館大学放送局 副アナウンス部長)
タイムスケジュール
18:00 開会宣言
18:02 NPO法人エコロジー・カフェ関西事務所所長挨拶
18:15 特別基調講演 「森里海連環学の創造 〜新たな価値観を求めて〜」
田中 克氏 京都大学名誉教授
19:00 田中教授花束贈呈
19:05 休憩(10分)
19:15 活動紹介「エコカフェの目指すもの〜身近な自然の大切さから〜」
山崎 俊巳氏(NPO法人エコロジー・カフェ 運営評価委員)
高橋 侑子氏(立命館大学3回生 立命館大学放送局 副アナウンス部長)
19:35 休憩(10分)
19:45 懇親交流会
20:25 中締め 株式会社 古瀬組 古瀬 雅章氏
20:30 懇親会終了
講演者プロフィール
- 田中 克氏 京都大学名誉教授
(略歴)
1974 年 4 月 元水産庁西海区水産研究所(長崎)に就職
1982 年 7 月 京都大学農学部水産学科助教授に就任
1993 年 4 月 同教授に昇任(沿岸重要魚種の生理生態を研究)
2003 年 4 月 京都大学フィールド科学教育研究センター長に就任
2007 年 4 月 1 日 名誉教授称号授与 (現在に至る)
*「森里海連環学」 という新たな統合学問領域を提唱
*著書に 「魚類学下」・「魚類の初期減耗研究」 他
- 山崎 俊巳氏 NPO法人エコロジー・カフェ 運営評価委員
*趣味:観察・観賞、軽登山・トレッキング、無農薬野菜栽培
- 高橋 侑子氏 立命館大学 3 回生 立命館大学放送局 副アナウンス部長
*学業に励む傍ら、大学内の放送局に属し、学内放送や地域のイベントでの司会者としても活躍中。
(主な司会経歴)
2006 年 10 月 第4回京都学生祭典 京炎そでふれ!全国踊りコンテスト
2007 年 4 月 立命館大学 入学式 (於 大阪ドーム)
*趣味: 京都の街の散策・食べ歩き
エコロジー・カフェ第 2 回関西事務所シンポジウム議事録 (要約)
開会の挨拶:(株式会社 ジェイ・エス・ビー 伊藤 歌奈子)
主催者代表挨拶 (関西事務所長 岡 正人)
まず始めに、エコロジー・カフェについての説明がありました。専門家をはじめ、生態系や環境に関心を持つさまざまな人々が幅広く交流する中で、一つひとつ解決していこうとするオープンなプラットフォームを提供することを目的として 2004 年 8 月に設立し、2005 年 4 月に関西事務所を設立後、京都大学フィールド科学教育研究センターと協定を結び、双方の生物保全活動に対し、相互協力を行うことにより、環境保全活動への参加を促進するなど、市民教育・啓蒙活動を通じて、京大フィールド研の教育研究およびエコロジー・カフェの活動の理念を広く普及することを目指し活動していることを紹介。
また、これまでの関西事務所としての活動を紹介し、今後、わたくし達が環境問題に対して出来ることは何なのか、わたくし達を育む豊かな生態系と一人ひとりがどのように向き合っていくべきか、どのように守っていくべきか、どのようにして共に生きていくべきか、どのように未来に豊かな生態系を伝えていくのか一緒に考えて行きたいと挨拶。

挨拶の様子
田中 克氏 京都大学名誉教授
「森里海連環学の創造 〜新たな価値観を求めて〜」
森里海連環学とは、森と川と海の不可分のつながりを解明し、流域の共同体意識の再生や山元が元気になる間伐の促進を行うことによって、森の健全化が川の再生と海の再生へと連鎖し、地域循環再生モデルから地球的課題の解決へ結びつき、安心・安全な社会再生への貢献する学問であり、また日本から世界に発信する統合学問という考えです。
わが国の自然環境は、森林、沿岸海洋およびその間に位置する人里の 3 つの生態系により構成され、これらは相互に不可分につながっている。これまで生態系はそれぞれ個別に研究されてきたが、人間活動はそれらの枠組みを超えて生態系間の循環に圧倒的な影響を与えており、複合的な自然生態系と人類との共存システムの解明が重要であるという事を間伐されずに放置された人工林や、コンクリートで埋められた川、干潮が進む海抜などの様々な写真を背景に講演されました。
また、大学での森里海連環学の教育展開を紹介。最近の学生は、自然と触れ合う経験が少なく、フィールド実習を取り入れることによって、森 - 川 - 海のつながり、自然環境の関連性を説き、自然に対する意識が大きく変化できると考え、実際に体験できるプログラムを実施されているようです。
森 - 川 - 海という一つの生命体を甦らせながら、「里森」 「里川」 「里海」 といった、人間が関わりを持って使っているフィールドを、より生き生きと、そしてより美しく再生させるためにも、環境問題は研究室の中で留めておく問題ではなく、社会全体で取り組むべき問題であり、そして未来へと繋げていくことが重要であるとの訴えがとても印象的でした。
講演終了後には、4 月 1 日付けで京都大学名誉教授の称号を授与された田中克氏に、花束を贈呈させて頂きました。田中氏からは、継続的にエコロジー・カフェと京都大学フィールド科学教育研究センターが協力し、今後も活動が飛躍する事を期待しているというコメントを頂きました。
<感想>
森と川と海と私たちの暮らしの中で、どれほど大切なものか、地球の環境を守るためには、どれも不可欠であると再認識することができました。また自分に出来ることは何かと考えさせられ、環境問題について、社会全体とそれを構成する人々が意識を変えることが重要であると思いました。

基調講演の様子

基調講演の様子
活動紹介 「エコカフェの目指すもの 〜身近な自然の大切さから〜」
山崎 俊巳氏 (NPO 法人エコロジー・カフェ 運営評価委員)
高橋 侑子氏 (立命館大学3回生 立命館大学放送局 副アナウンス部長)
エコロジー・カフェの活動紹介を対談形式にて行いました。
*自己紹介
*エコロジー・カフェを設立したきっかけ
カメ好きの落合正美氏 (エコロジー・カフェ副理事長) とクリスマス会を行ったのがきっかけで、以前から、環境問題に興味があり、難しい問題であるが、やってみたいという気持ちから 2004 年に設立しました。
*設立に当たって苦労した点
*活動紹介
- 身近な生体系、動植物の保全・保護(絶滅危惧種の保護活動)
- 学習プログラム
- 多様な人が参加できるオープンなプラットホームとしての仕組みを提供すること
*その他・・・
- 小笠原におけるアオウミガメの保護活動
- 沖縄の宮古島における宮古馬の保護飼育
*今後の夢
エコロジー・カフェの活動を多くの人に知ってもらい、環境に国境はないので、他のアジアの国や、世界中に活動を広げていきたい。

対談の様子

対談の様子
懇親交流会
シンポジウム終了後の懇親交流会には、引き続き多くの方々が出席され、異業種交流の場として、また、環境問題への取り組みについての話し合いの場として開催されました。
懇親交流会の様子

乾杯の挨拶
京都大学フィールド
科学教育研究センター長
白山 義久氏

中締めの挨拶
株式会社古瀬組 古瀬 雅章氏

懇親交流会の様子

懇親交流会の様子
感想
今回のジンポジウムは、主に環境保全に取り組まれている企業様を対象に開催いたしました。
私たちがこの社会を生きている今、「地球環境問題」は間違いなく進行しています。だからといって、人間の経済活動や企業活動を止めることは、現実的ではありません。大切なことは、環境と経済の共生にあるのです。そのために企業の果たさなければならない役割は、とても大きいと言えるでしょう。そして、これからの社会が求める企業像とは、自社の利害だけでなく社会全体の利害を考える企業であるのではないかと考えさせられました。
シンポジウムを通じて、「環境問題」 は大変なことですが、人類に何が大切かを気付かせるために起きていることだと思います。人間の意識レベルが高くなり、物欲・金銭欲・名誉欲、そういったものを小さくしていけば、環境問題をはじめ、あらゆる問題が解決していくと思います。人間の心の持ち方のための勉強題材の一つが環境問題だと思いました。
その他
添付資料 「第2回関西事務所シンポジウム」掲載媒体
- 平成 19 年 4 月 9 日掲載 (日経新聞 夕刊)
- 平成 19 年 4 月 10 日放送 (FM 京都 「サニーサイドバルコニー」)
- 平成 19 年 4 月 13 日放送 (KBS 京都 「広告広い読み」)
- 平成 19 年 4 月 18 日掲載 (京都新聞バライティパック)
以上