夏野菜の思い出
寄稿エッセイ:2006年8月14日
山崎 俊巳 (エコカフェ運営評価委員)
今年は 例年になく 梅雨明けが遅れ 雨量も多かった。
これも 地球温暖化の 影響なのだろうか?
埼玉県深谷市 葱の産地として 有名である。
坂東太郎 利根川の 愛称で 地元のお年寄りは 皆 そう呼んでいる。
昔は 台風のもたらす 大雨で よく坂東太郎は 決壊し 洪水をもたらしたという。
昭和22年9月のカスリーン台風は 中下流域の多くが 水没 これが 最後の大氾濫。
河川の氾濫は 田畑に 多くの栄養分を もたらしたことも 事実である。
深谷市の豊里地区は 歴史的には 坂東太郎の氾濫による 流れが変わるたびに
太郎の北側、南側、中洲と変遷し 現在に至っているようだ。
幾多の 氾濫により 有数の肥沃な 土地が生まれ 今 その恩恵に 預かっている。
漸くのこと 葱植えが できる天候となった。
7月29日 日中は カンカン照り 日が西に傾く頃 畑(エコカフェ・ミニ菜園)で
大粒の汗をかくこととなった。








畑には かぼちゃ いんげん ピーマン ししとうがらし サトイモ 白ナス 黒ナス ミニトマト
モロヘイヤ オクラ など 夏野菜が 規則正しく 列をなしたり 四角形を構成したりしている。
ここの野菜たちは こだわって育てられている。
一切 農薬や有機肥料は使っていない。
農薬をやめて 2、3年は ヤトウムシの 大量発生などで 虫取り作業に 苦労もした。
草取りも 一年を通じて 手作業のため 手間隙がかかる。
肥料も 麦わらを 刻んで 土を耕すときに
入れ込んでいるだけだ。
麦わらは 土を柔らかくし 地温を2、3度ほど
高める効果もある。
ミミズが多く 彼らは 24時間 土を耕してくれる。
(地を掘るとミミズの穴だらけ)
今年は 初夏の じゃがいもの収穫を前にして モグラが大量に 畑に入り込んだ。
好物のミミズが目当てである。
また モグラの穴を通じて ノネズミが入り込み ジャガイモを 食っていった。
それでもジャガイモは大量の収穫だった。自然へのご褒美である。
モグラやネズミは この辺に住む トンビやチョウヒなどの猛禽類の餌にもなっている。
トマトの茎で 蟻の行列を発見した。アブラムシが発生しているのだ。
テントウムシもうろついている。
モロヘイヤを摘みに足を踏み入れた途端 バッタが横切った。
いろんな虫たちも そこで生活をしている。ナスの葉っぱは穴だらけになっている。
それでも大きな実を着けている。逞しさを感じる。
地を耕し サク切をはじめて
3時間ほどで葱植えを開始。
葱植えは 親しい農家に 無農薬で
育てていただいた苗を 分けていただいている。
苗植えのあと 根元に 藁を敷き詰めて
作業は終わる。
大粒の汗が 身体の表面を 流れ落ちる。
疲労感はあるが なぜかとても気持ちよい。
当分 草取りと 土寄せ作業を 繰り返すことになる。
そう手間隙かけることで 白い部分の長い 美味しい葱に成長する。
寒くなり、鍋の美味しい季節になる頃 大きく育った 葱たちは
皆さんの食卓に上るのである。
このミニ菜園は 無農薬野菜を 作り始めて 11年になる。
まだまだ ここで作られる 全ての野菜を 種から育てるところまでに至っていないが
周囲の農家の人たちから 「無農薬でも こんなに元気に 育つんだね」と
お褒めの言葉を頂くまでになった。
安全安心の野菜作りは 身も心も綺麗にしてくれるのが嬉しい
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